しかつの活動

みんなが見ていないけど上演する?魔除けの仮面舞踏劇トペン・ワリ_topeng wali

東京外国語大学の<東アジアの音楽と芸能を知ろう 2>という連続講座を受講してみた。

夏に東京外語大学のイベントで見た映画。
マレーシアのワヤンのドキュメンタリー映画が面白かったので、10月から始まるこの連続講座を受けることにしました。ドキドキ。

また昨年の<東アジアの音楽と芸能を知ろう 1>講座を受講した人が、(内容は違うみたい)「面白かったよ〜。」と、言ってたのを聞いて受講してみたいなあと思ったのがきっかけです。
そして、受講場所が表参道にある、青山大学なのも。
引きこもりがちなので外にでるきっかけになるかな?と、受講してみました。

毎回、専門の方の話を聞けるお得な講座だなあと思う。

10月から1月までの、全12回。
インドネシア、ミャンマー、マレーシア、カンボジア、ベトナムの音楽や芸能を
毎回、専門の方がいらして、話を聞ける。
お得な講座だな、と思った。知らない事ばかりなので、とても楽しみ。
初回からちょっと遅刻してしまったけれど。

講座1回目はインドネシア。バリ島の仮面劇トペンでした。

1回目はインドネシア。バリ島の仮面劇トペン。今回の講師は吉田ゆか子さん。
この芸能を紹介しながら、「仮面を通して芸能を考える」というお話でした。
この講座のリンクはこちら。

ほっぺたおばさんのお面をあててみた。あまり変わらない。。。
下に垂れているのは、頭にかける、ゴムバンドです

仮面劇トペンは、バリ島の一部地域の芸能。
即興の仮面劇だそうです。

教室の机の上には、講師の吉田ゆか子さんのお面がずらりと並んでいて、講義中受講生に触らせてくれました。すごい!
お話が進む中、たくさんのお面がぐるぐると受講生の手に渡り、それぞれお面をかぶって、隣の生徒さんと見せ合いっこしたり。
みんながお面をかぶる様子がとても面白かった。
お面生徒がずらり並んで受講している感じ。

いろんな形のお面が、人がかぶる途端に、お面が生きて見えるのが不思議でした。
人がかぶると生きる?感じ。それが普通の人でも生きてる感じなのですから、面をかぶる人がすごかったら、もっとすごいんだろうなあ〜〜と。(妄想)

また、顔全体を隠すお面だけではなく、口だけとか、目の部分だけのお面とか色々あったなあ。
お面により、大臣や王様、村人、特別な面(シダカルヤ)などがあるようです。

同じインドネシアのジョグジャカルタでみた舞踊のお面は、お面の裏側に出っ張りがあって、それを口でくわえて顔に固定する作りでした。
でも今回のお面は違いました。やっぱり見せ方によって作りが違うんだなあ。
お祭りのお面のように、黒いゴムひもが付いていて、頭かぶる形でした。
バリ島の仮面劇トペンは、セリフがあるからなのかなあ。
お面の裏側の細工や、文字も綺麗だった。
黒ゴムも、たぶんタイヤなどを利用しているのかなあ。。

仮面劇トペンは、お寺のお祭りや、結婚式、火葬など。
儀礼があるときに上演されるそうですが。。。。。

お話で特に興味深かったのは、仮面劇トペンは、儀礼の魔除けの為に演じられること。(お面に関して他にもいっぱひええ〜〜。という話を聞くことができたけれど。)

お寺の奥で行われる儀礼に、悪霊が行かないように、仮面劇をして、がそっちに行かないようにしているって話をが面白かった。

儀礼に参列している人たちの後ろで、仮面劇が上演されている時もあるそう。
誰も見てないけど、上演してるって面白いなあと思った。
魔除けなので、人間を楽しませる為にしている訳ではないのだなあ。
奉納舞みたいなのかな……?

シダカルヤのお面も手に持たせてくれました。

特別なお面。シダカルヤ

また、バリ島の仮面劇トペンの上演の最後に出てくる、シダカルヤという特別なお面も興味深かった。
儀礼の成功と祝福をする僧侶のお面だそうで、初めてこの面を使用する前には、
魂を入れる儀式をするそうです。このお面だけ!(たしか。)

そしてシダカルヤの面を使わない時は、カゴの中の入れて、特別な神聖なところにまつっておく。
演じるときに、カゴから出す。
そんな話が興味深かったなあ。
なんかカゴから出して、面をつける話を聞いてたら、能の翁の面を思い出しました。
シダカルヤがお米?をまいている動画を見たからかも。

来年お面関係の行事絵本の挿絵を描くので、お面って不思議だなあと思いながら聞いていました。

早川純子【HAYAKAWA, junko】版画家:絵本作家

鹿角版画室 :ひっくりかえる版画の世界を探索しに東京にうまれる。
多摩美術大学で版画を学び、現在版画を作りながら絵本の仕事をしています。
主な絵本に、「まよなかさん」(ゴブリン書房)、「はやくちこぶた」(瑞雲舎)、 「どんぐりロケット」(ほるぷ出版)、 「山からきたふたご スマントリとスコスロノ」(乾千恵再話、松本亮監修/福音館書店)など多数。
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こんにちは。このブログ記事を見ていただきありがとうございます。
私はうさぎや鹿など、ちょっと変わった生き物が登場する版画や、絵本を作っています。
鹿角版画の《鹿角;しかつの》は、鹿のツノをアンテナに見立てて、名付けました。
頭につけたアンテナで、ワクワクのタネを受けながら作品をつくり、 それがどんどん世界につながっていく。そして新しい出会いにつながり、またワクワクな作品を作っていけたらと考えています。
のんびりよろしくお願いいたします。
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その日の誕生日を祝っての、drawing live。また絵本の作業中の動画をのんびりアップしています。

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