グループ展

ポルトガルでツバキの版画展。樹からの再生 -400年椿の木口木版画展 –

ポルトガル語で、椿の花の名前。
Rosa do Japão(日本のバラ)
椿の木は、Japoneiraっていうんですって。

ポルトガルのポルト市。
400年前に日本から渡ったという椿の木が、2015年の嵐で被害をうけた。
その一部の枝をポルトガル在住のアーティストが貰いうける。
そして日本から渡った椿を テーマにした木版画の展示を企画。

ポルトガルでは、国花のように椿の花は愛されているそうです。
2月から3月にかけて、椿フェスティバルが各地で行われているほど。
そんな時期に今回の展示があり、私の作品も展示されることになりました。

日本からの参加者
磯見輝夫、小川淳子、齋藤僚太、瀧本友里子、
廣瀬理紗、山田ひかる、早川純子

以下、この展示を企画した、ポルトガル在住のアーティスト。
樋口真美さんからいただいた展示情報を添付します。

会場からの情報がありましたら、また追加していきますね〜。


樹からの再生 – 400年椿の木口木版画展 –
Uma nova vida depois de ser árvore
Exposição de Xilogravura pelas placas de camélia de 400 anos –

会場 1 :ソアレスドスレイス国立美術館

住所:Rua D. Manuel II – 4050-342 Porto  / tel. + 351 223 393 770 
http://www.museusoaresdosreis.gov.pt

会期:2月28日(金)〜3月13日(金)10:00~18:00(月曜休館)
レセプション:3月6日(金)17:00 ~

展示概要:
日本の版画家とポルト大学美術学部教授による、日本から渡った椿をテーマとした木版画展

会場 2 :ポルト大学美術学部美術館 oMuseu(入り口建物最上階)

住所:Av. Rodrigues de Freitas, 265, 4049–021 Porto / Tel +351 225 192 400
会期:3月2日(月)〜3月13日(金)10:00-13:00, 14:00-18:00(土日閉館)

3月9日(月)17:00〜
展覧会レセプション及び日本版画協会理事磯見輝男氏デモンストレーション

展示概要:
日本の木版画家とポルトガルやポルト大学美術学部に関連のある
各国大学のアーティストによる、椿がテーマの作品に焦点を当てた木版画展。 また、その版木の由来の庭園情報を同時に展示。

ポルト大学美術学部のサイトでのプレスリリース
https://www.fba.up.pt/2020/02/18/a-new-life-after-a-tree-uma-vida-nova-depois-de-ser-arvore/

ポルト市椿展のプレスリリース
http://www.agoraporto.pt/noticias-porto-lazer/exposicao-de-camelias-celebra-a-25-a-edicao-na-alfandega-do-porto

レセプション当日(3/6)は関係者以外にも日本大使館から牛尾大使にご出席いただき、にぎやかな会にする予定です。
ご都合つきましたら、ぜひともご参加下さい。 

ポルト版画協会Matriz
副会長 樋口真美


「椿」や「大航海時代」など、椿の歴史に関したテーマ。

嵐で被害を受けた、椿の枝を
輪切りにして、版木がつくられました。

椿のふるさとは、中国や韓国そして日本。
そして東南アジアの各地。
ポルトガルの椿は、日本からやってきた椿だそうです。

展示を企画した樋口さんから、今回の版画の制作テーマがありました。
この椿の版木の歴史を考えて欲しいと。
「椿」や、「大航海時代」など。ポルトガルと日本の交流。

下の写真は、今回の早川の作品の試し刷りの写真です。
(作品は2019年に、ポルトガルに送っています。)

版木をいただいたとき、ポルトガルの新聞紙に包まれて送られてきました。
椿の種類はヤブツバキだとか。

今回の版木と早川の作品。作品は昨年ポルトガルに送りました。
椿の木の精?たちが海を渡って日本に帰ってきて、のんびり温泉につかったり。
また黒潮にのってぐるっとするイメージで彫りました。

私は、枝から生まれた、椿の木の精のような不思議な生き物たちの物語な感じで、作品を作りました。
(まあ。いつもと変わらない画面構成ですが。)

嵐で折れた枝から、椿の精が生まれて、海を渡って日本にくる。
「生まれ故郷ってどんなところだろう?」って。
そしてたどり着いた地で、金平糖をつまみに日本酒で、のんびり温泉を楽しんだり。(金平糖はポルトガルから渡ってきたお菓子の一つ。)
今度は黒潮にのって、仲間の椿に会いにぐるっとするのかなあ。。
と思いながら彫って作りました。

実は他の出品者のかたの作品がどんなものか、私もまだ見ていません。
そしてどんな展示になるのかも。

本当はポルトガルに行って、展示を見たかった。
自分の仕事の予定が大幅におくれてしまったり、またコロナの現状を考えると、今回は見に行くことが現実的でなくなりました。

会期が終わるのが3月の半ばごろ。
展示を見ることはできませんが、なんとか、この椿が育ったポルトの街を
見にいきたいなあ。



早川純子【HAYAKAWA, junko】版画家:絵本作家

鹿角版画室 :ひっくりかえる版画の世界を探索しに東京にうまれる。
多摩美術大学で版画を学び、現在版画を作りながら絵本の仕事をしています。
主な絵本に、「まよなかさん」(ゴブリン書房)、「はやくちこぶた」(瑞雲舎)、 「どんぐりロケット」(ほるぷ出版)、 「山からきたふたご スマントリとスコスロノ」(乾千恵再話、松本亮監修/福音館書店)など多数。
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こんにちは。このブログ記事を見ていただきありがとうございます。
私はうさぎや鹿など、ちょっと変わった生き物が登場する版画や、絵本を作っています。
鹿角版画の《鹿角;しかつの》は、鹿のツノをアンテナに見立てて、名付けました。
頭につけたアンテナで、ワクワクのタネを受けながら作品をつくり、 それがどんどん世界につながっていく。そして新しい出会いにつながり、またワクワクな作品を作っていけたらと考えています。
のんびりよろしくお願いいたします。
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【Homepage】 https://www.hayakawajunko.com
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【instagram】;顔を作って遊んでいます。明るい気持ちになってくれると嬉しいな。ここサボってます。
https://www.instagram.com/junko_hayakawa
[you tube]
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その日の誕生日を祝っての、drawing live。また絵本の作業中の動画をのんびりアップしています。

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